04.10
堂本剛がひと味違うステージ披露
堂本剛(27)が、KinKi Kidsと一線を画した音楽活動に手ごたえを感じている。ENDLICHERI☆ENDLICHERI(エンドリケリー・エンドリケリー)のアーティスト名で、2カ月間の長期公演を横浜みなとみらい特設会場で行っている。全日程の3分の1を過ぎた9日、公演会場をのぞいて見ると従来のアイドル像と一味違うスタイルの堂本がステージに立っていた。
「僕が表現したい世界をお客さんも一緒になってつくりあげてくれる」。堂本は3月19日にスタートした単独公演に十分な手ごたえを感じていることを強調した。観客は、ジャニーズ公演でおなじみとなった名前入りのうちわやペンライトを持たず、リズムに合わせて思い思いに体を動かしていた。絶叫調の声援を抑え、堂本の歌や言葉に静かに耳を傾ける場面も多かった。
音楽を含む芸術活動の表現方法として選んだソロプロジェクト。この日の公演を見て、アイドルデュオKinKi Kidsの時に見せる顔と違う3つの特徴が浮かび上がった。
(1)音楽性 ジャニーズアイドルのお家芸ともいえる耳なじみのいいポップスではなく、ソウル、ブルースの要素を取り入れた。交流あるミュージシャンたちからは「商業的なことを考えれば勇気を持たないとできないことをやっているね」と言われた。普段はほかのミュージシャンのバックを務めるメンバーを集めて高い音楽性を前面に押し出している。堂本は「スリルがあってライブ感がありますね」と胸を張った。
(2)強いメッセージ性 作詞、作曲すべてを自分で手掛けた曲を歌う。母の姿を通して生命観を表現した「ソメイヨシノ」を歌う前には、完成に至る経緯や、曲に対する思いを丁寧に話した。「みんな濃い曲なので受け入れるのは大変だと思いますけど、自分の中から出た思いですから」。
(3)観客との距離 観客に話しかけ、人生観などを語り合った日もあった。この日も前列で一生懸命踊っていた小さな女の子を見つけるとステージに上げて抱きかかえた。曲間のトークでは人との接し方について自分なりの考えを語りかけた。「近距離だと温かい空気が流れますね」。
「ゆっくりですけど、自分がやりたいことが浸透していけばいい。地方公演もやってみたい」。KinKi Kidsの自分も大切にしながら、ソロ活動も充実させていくつもりだ。
テーマ :
KinKi Kids
ジャンル :
アイドル・芸能